「忘れない方法―私と認知症との闘い―」
はじめに
祖母との思い出を抱えたまま、認知症と向き合い、一緒に歩む私の心の記録。
2つの方法
「日記をつける」
日記をつけるとは、自分の日々の出来事や思いを記録することです。古くから人々が行ってきた習慣であり、心理学的にも効果的な手段として認知されています。日々の出来事を振り返ることで自分の成長や変化を振り返ることができ、自己理解を深めることができます。また、ストレスや感情を抑える効果もあります。日記をつけることによって、日々の出来事を客観的に捉えることができ、問題解決や目標設定にも役立ちます。また、自分の記憶力や文章力も養うことができます。日記をつける方法には、手書きの文集、ノートパソコンやスマートフォンのアプリなど様々なものがあり、自分に合った方法で続けることが重要です。日記を定期的につけることで、自分の内面に向き合うことができ、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
・メモする
ノートテイキングは、授業やミーティング、講義などで聴講した内容を記録することを指します。主に手書きやコンピューターを使って行われます。ノートを取ることによって、視覚や聴覚だけではなく、読解や集中力を必要とする活動も行うことができ、学習効果や理解度を高めることができます。また、ノートに記録することで、後から復習する際にも有効です。自分が記録した内容を振り返ることで、繰り返し見ることで知識を定着させることができますし、理解ができなかった箇所や不明な点を再確認することもできます。さらに、ノートには自分の考えや感想、メモを書き留めることもできるため、記憶力の定着だけでなく自分の思考を整理することにも役立ちます。ノートを取る際には、キーワードを記述したり、絵や図表を描くことで視覚的に内容を整理することが重要です。また、箇条書きやマインドマップなどの視覚的なノートの取り方もおすすめです。さらに、分かりやすい言葉や自分なりの書き方を使うことで、後から見直した時にも理解しやすくなります。ノートを取ることで、学習効果の向上はもちろん、情報の整理や記録、自分の成長を振り返ることができるため、学習法としても非常に有効なものです。自分のペースや習慣に合わせたノートテイキングを行うことで、より効率的に学習を進めることができるでしょう。
まとめ
「忘れない方法―私と認知症との闘い―」は、著者である森下美紀さんの実体験をもとに、認知症と闘うすべての人々に対して、記憶を守り続けるためのヒントや支援を提供しています。その結論として、認知症と闘う中で最も重要なことは、「自分自身を受け入れること」です。つまり、認知症という病気を受け入れ、その状況を受け入れ、今までの自分や記憶を受け入れることが大切だと語られています。また、周りの人々の支援や理解、そして自分自身の活動や工夫によって、できる限り記憶を守り続けることができるというメッセージを伝えています。最後に、森下さんは「忘れても大丈夫。人間であるということを忘れないように。」という言葉を残しています。いかなる状況においても、自分らしさや人間性を忘れず、人として尊厳を保ち続けることが認知症と闘う上での最も大切なことだと語られています。